低周波治療器とEMSマシンの違い
低周波治療器とは?
低周波治療器というのは、1HZ(1秒間に1回の刺激)から1,000HZ(1秒間に1000回の刺激)までの低い周波数の電流を身体に届けて、知覚神経に刺激を与えて、痛みやコリなどを緩和することを目的としている治療器です。
この低周波治療器は家庭で簡単に利用できる小型の機器から、病院などの医療機関で採用される大型のものまで、何種類ものバリエーションがあります。
この低周波治療器は痛みを伝える知覚神経の性質を応用していますから、それらの知覚神経に応じて、流す電流の形も変わってきます。
低周波治療器とEMSマシンの違い
低周波治療器の目的は、肩凝りや腰痛などの痛みを止めるためのものです。痛み止めですから、低周波電流を流す神経は知覚神経です。知覚神経によって伝えられる痛みの信号を、その神経の途中で電気を流すことによって遮断することが目的です。
これに対して、EMSマシンが電気を流す神経は、運動神経なので元々のスタート地点が違います。知覚神経と運動神経の役割は全く違います。
知覚神経と運動神経
筋肉は収縮の時に力を発揮しますから、収縮をどれだけ持続させるかが大切ですが、収縮させた後は休ませなくてはいけません。通電時間と休止時間の関係です。10数秒間筋肉を収縮させ、その後10数秒間筋肉を休ませる。この収縮と弛緩こそが筋肉運動です。
これに対して低周波治療器では、知覚神経への刺激で、筋肉の収縮ではなく知覚神経によって伝えられる痛みの信号の遮断が目的ですから、1秒間に数回から数百回まで規則的な周期で電流が流されます。
この時、低周波電流は知覚神経だけでなくその周辺の運動神経にも流れますから、筋肉は動きます。しかし、この時の筋肉の動きは運動とは全く異なります。このような筋肉の動きでは筋肉は決して強くなりません。
両者とも、電流を体に流すという点から、似てはいますが、低周波治療器で筋肉が動くのは、動いているだけで、しっかりした収縮はしていません。運動とは筋肉の収縮のことですから、しっかりした収縮がない限り運動とはいえません。
低周波による知覚神経への刺激は、1秒間に電流を流す回数が重要な点になります。これは痛みを止める作用機序をどこに置くかによって異なります。
これに対して運動神経を刺激するEMSマシンは回数ではなく、筋肉の収縮時間がボイントになります。
筋肉は、いくら刺激しても目的に適った収縮が起こらなければパワーアップすることは出来ません。
EMSマシンでは筋肉の収縮時間や休止時間が自在に調整できますが、低周波治療器ではこれが出来ないということになります。
まとめ
低周波治療器は痛みやコリなどを緩和することが目的
EMSマシンは筋力を強化させることが目的
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